2012年4月26日木曜日

雲水日記 |  甘露庵のブ~ツ仏


インターネット坐禅会を始めましたインターネット和尚こと甘露庵です。

インターネット坐禅会は

水金日の夜にしています。
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雲水日記  独参

三つ目の道場での、  独参(商量問答)

臨済宗の僧堂の老師

・・・印さん、あんた初掛塔からもう4年になるというのに、どうして公案が進んでいないんだ?

印さん

・・無字、ひとつで やってきましたので

老師

・・・どうしてだ?

印さん

・・・学生時代に、朝起きたら、壁、天井、柱、机、ズボン、シャツ、

鉛筆、灰殻、紙袋・・・眼に入る全てが、明らかに、自分そのもの・・・という体験をしました。

・・・紙袋を握ったら、ガシャリ・・・と、音がして、同時に 爆発が起こりました。

そのとき、私は、はっきり、存在の意味、根拠、宇宙の秘密を、知りました。

私は、宇宙の全てになりました。あらゆる存在、は、徹底的に私自身でした。

私は全てを、・・・一切を  一瞬にして  手中にしました。


その爆発を もう一度、味わいたいと、それだけの 願心で 出家したのです。

ですので、無字ひとつを  単提してきたのです。

老師

・・・印さん・・・あんた、アタマ、大丈夫かぁ?~・・・

五燈会元という本がある。禅病について、書いてあるから、その本読んでみるといい・・・・。

・・・昔のヒトはなぁ・・・カツネンとして、大悟す、なんて、いうが

・・・あれは みんなウソなんじゃ・・・

ハハン・・・ナルホド・・・・

と、悟るもんなんじゃ・・・

                  チリン ~チリン ~  (商量問答終了の合図)

附録①

  先輩から  ごく最近  聞いた  ハナシ

<かつて・・道場の小僧をしていたとき、

あるとき、・・老師(臨済宗 師家分上)に、見性体験のことを尋ねたら、

は げしくこう言われました。

「見性なんて、わしみたいに長いこと修行しても無理なんだから、

そんなもの手に入るわけがない!」


その時、この人には、この話はタブーなんだと思って二度と法の話などはしないようにしました。

そして、ベーダーンタから、日本に禅があるのを知って、

禅宗の世界に飛び込んだわたしは、間違った世界に飛び込んだのかな と思いました。>

同じその臨済宗の老師に別のことを質問しました。

この老師は一度も朝課(朝の勤行)をされなかったので、たずねました。
「老師はなぜ朝課されないのですか?」

その臨済宗の老師
「雲水(修行僧)の時(専門道場での修行時代のこと)に、さんざん詠んだから」

わたしは開いた口が塞がりませんでした。

その老師はかなり有名で世間でも評判のよい老師でありました。
行いもよかった方です。

修行の師匠をあやまるとそうなります。

附録②

ある地方の  大寺の住職から   昨年  聞いたハナシ

かつての、同参(修行仲間)である 臨済宗の本山僧堂の老師(現役) に 訊ねたそうです。

「公案してどうですか?」

老師曰く

「見性せんでも  見性した  ヒトと


 同じ  行持が  出来るようになる」

参考

<ある特別で、劇的な何か素晴らしい爆発が、起こることへの期待は、

ただ単にあなたの真我の実現を妨害し、おくれさせるだけだ。爆発を期待すべきではない。

何故なら、あなたの誕生の瞬間、あなた自身をあることー知ることー感じることとして自覚した時に、

爆発はすでにおこったからだ。

たったひとつ、あなたには、誤りがある。

あなたは内面を外面に見て取り、外面を内面としてみているのだ。

あなたの内側にあるものをあなたの外側にあると見なし、外側にあるものを、

内側にあるとみなしているのだ。

マインドと感情は外側にあるのだ。だがあなたは、それらを最も内部にあると 見なしている。

あなたは世界が外界のものだと信じている。だがそれは完全にあなたの精神の投影なのだ。

これが混乱の根本であり、あらたな爆発がその混乱を正す訳ではない。

あなた自身で考え抜かなければならないのだ。ほかに道はない。>



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