R923Eの海外食べ歩き+α ロブスター
評価点:総合★★★★☆、味★★★☆☆、サービス★★★★☆、雰囲気★★★★☆
チェコから Air France でパリに向かい、ANAに乗継。往路よりも混んでいることは前日に確認済だったので、予想通りビジネスクラスにアップグレードされた。
結論は最初の味の採点で分かる通り、往路便(☞ こちら)とは大違いだ。5月に搭乗した時(☞ こちら)の評価アップとなったANAセレクト(栗原はるみプレート)に変わるメニューである Plate Dining は論外レベルに落ちてしまった。
離陸前のウエルカムドリンクが出ることについては、往路便で記したとおり。唯一出さなかったANA便で出るようになったわけだから、今後は出なかった時に記すことになるだろう。
例によって洋食(洋のコース)を選択しているが、まずはアミューズ。
5月搭乗時は調理品と言えるものが1品だけだったので、それよりはマシになったが、味覚的には低水準のまま。どこに委託しているのか知らないが、委託先を変えた方が良いのではないだろうか?
右のパンのような物体は、グージェール(gougère;チーズ味のシュー生地)だと思うが、チーズ風味も足りず食感も悪い。
こういった料理は水準の差が大きく出てしまう物なので、相変わらずパリ発の機内食はダメなままだと、この段階で確信してしまったのだ。
サーモンのマリネ ディル風味 ハーブリキュールヴィネグレットソース
爽やかなディル風味のサーモンマリネと、香ばしくグリルした帆立貝の取り合わせ。
「リキュールの女王」と称されるシャルトリューズとフェンネルのドレッシングが軽やかに香ります。
例によってメニューでの煽り文句だけは凄いが、実態が伴っていない。
冷製帆立に香ばしさなど微塵も感じないし、サーモンは良いとしてもドレッシングは煽りを反映していない普通にどこにでもあるソースという味わい。シャルトリューズの特徴を生かしていないのが致命傷だ。
ブレッド
ブレッド2種 ノルマンディー産イズニーバターとオリーブオイルとともに
パンとバターは前回と同じ。胡麻のパンは趣味ではないが。
メニューには「炊き立て御飯、味噌汁、香の物もご用意できます」とあったので、日本食である洋食好きの方には嬉しいかもしれない。この後も洋食屋水準の皿だったのだ。
牛フィレ肉のステーキ アンズ茸添え マデラワインのソース(ソースは和風ソースも選択できる)
ジューシーな牛フィレ肉のステーキに、秋の味覚であるアンズ茸とマッシュルームを添えて。
気品の高いマデラワインのソースか、大根おろしのさっぱり和風ソースでどうぞ。
5月便ではがっかりな魚料理だったので往路と同じステーキを選んでしまったが、もっとがっかりな内容。
たしかに往路便にあった「やわらかな」という表現から「ジューシーな」という表現に代わっているが、加熱しすぎの劇硬の肉でジューシーさなど微塵も無い。
マデラワインソースに至っては、どこがマデラなのかと食って掛かりたくなるような論外レベルの出来だった。本当にフランスで作っているのだろうか、と思いたくなってしまう。
付け合せの野菜も相変わらずひどいものだ。
おすすめチーズの盛り合わせ(カマンベールとシェーブル)と季節のフルーツ
例によって激マズのオリジナルパフェはパスして、2食目以降のアラカルトメニューから定番の2品。
チーズの構成が前回と違って、1つはカマンベールと日本でもおなじみのものになってしまったのが残念だったが、ANA自己満足パフェなんかよりは良い。
でも、いつも思うのは、あのANA自己満足パフェの出現でケーキ類が無いという悲しさ。他社ではケーキ類が出てこないというのは少数派なので、アラカルト側にでも加えていただきたいものだ。
最後に隣の女性だけに出されたサダハル・アオキのマカロン。彼女の説明では有名だということで、私にも出してほしいとリクエストしてしまった。
帰国後に通販サイトで見たら1個200円もするようだが、私には200円の価値を感じないな。ANAの機内食メニューの煽り文句と同じで、立派な煽りに洗脳されやすい人達に支持されているだけだろう。
ただし、チョコは好きであるものの、ゴディバのチョコや、バレンタインの季節にデパートの催事場で展開されるブランドチョコにおける言い値の価値を感じないクチなので、趣味の違いというのが正解だと思う。この2月に新宿伊勢丹の会場に潜入してみたが、ただでさえ高いと思う現地価格の2倍の値付けであれだけ人が集まるなんて、狂気としか思えなかった。ちなみにベルギーにでかけた際(☞ こちら)、家内から5〜6社のチョコレートを土産に買ってくるように命じられたので、現地相場を知っているわけだ。
Plate Dining
フレッシュサラダ
ロブスターのカレーライス
季節のフルーツ
5月搭乗便で気に入ったANAセレクト(栗原はるみプレート)に変わるメニューのハズ。
その思いがあったので、隣の女性にも勧めてしまったのだが失敗した。(このブログの事を教えたので、読まれていたら改めてごめんなさい!)
名称が変わっただけでなく1食目でも選べる形態に変わっていたので疑うべきだったのだが、ルフトハンザの機内食(☞ こちら)にあった「Express Service」の変形版を採用したと理解した方が良さそうな内容だ。米国航空会社の真似で懲りたはずなのに、またまた悪い見本を真似るとは嘆かわしい・・
それとも、往路便にお金をかけた分だけ、復路便のコスト削減を図ったのだろうか?
ロブスターの文字に惹かれたのも事実だが、あまりにも小さな身でがっかり。カレーの出来も悪い。
よくよく考えれば、ロブスターよりはるかに高価な日本産伊勢海老の活物だって、このサイズより大きなものを2年前に徳島のレストラン潮で1600円の「伊勢海老ちらし」で食べているし、現地の道の駅ではこのサイズと同等の活伊勢海老を2尾900円で売っていたのだ。
高級食材を使えば良いというものでは無い! と怒りが込み上げてきたのも当然だろう。
しかも、ご飯が不味かった。
ANAは炊き立て御飯で美味しいと思っていたのだが、このメニューはどうみても冷凍もの。片方で「炊き立て御飯」とうたっておきながら、別のメニューの御飯は違いますよ、というのも馬鹿にしている。
提供時間フリーという制約があるとはいえ、せめて炊き立て御飯の温め直しで出してほしいものだ。
以上、往路のANA便では初めての総合★5つを進呈したものの、復路便は限りなく★3つに近い★4つ。味の採点は★3つだから、他の部分でカバーしているという訳だ。(往路も味は★4つだから、その点は同じ)
投稿前にANAのサイトで11月の機内食メニューを確認したが、10月から機材が変わっているものの変化なし。
はたして、改悪したものが元に戻るのにどれくらいかかるだろうか・・
☞ ビジネスクラス機内食レビュー一覧
テーマ : ビジネスクラス機内食
ジャンル : グルメ
0 コメント:
コメントを投稿